
こんにちは、植物暮らしのヒロです。
ホームセンターで「桃色のときめき」と「ポルカドット」を見つけ、その花色に惹かれて育て始めた日々草。暑い時期にも次々と花が上がってくる姿は見ていて楽しいのですが、ある日、葉や花びらに穴が開いていたり、新芽に小さな虫が集まっていたりすると、一気に心配になります。
日々草の虫食いは、虫の姿だけを探すよりも、食べられた跡、新芽や葉裏、株元、夜間の様子を順に見るほうが原因へ近づきやすいです。昼間に何も見つからなくても、ナメクジやヨトウムシ類のように暗くなってから動くものもいます。
また、鉢の周りにアリが多いからといって、アリが日々草の葉を食べているとは限りません。アブラムシが出す甘い排泄物を目当てに集まっている場合もあるので、見えている虫と被害を出している虫を分けて考えるのがコツですよ。
- 日々草につく主な虫と見分け方
- 葉や花びらの虫食いから原因を探す方法
- アブラムシやナメクジなど害虫別の対処
- 薬剤に頼りすぎず再発を減らす日常管理
日々草が鉢いっぱいに育ち花を咲かせている様子。普段の葉や花の状態を知っておくと虫食いの変化に気づきやすくなります。
日々草につく虫の見分け方
日々草に虫がいたら、最初から種類を当てようとしなくても大丈夫です。まず「吸われたような症状か」「かじられて穴が開いたか」「葉裏に小さな虫がいるか」「株元に隠れているか」を見ます。被害の出方を手掛かりにすると、対策の方向を決めやすくなります。
虫食い痕から原因を絞る
葉や花びらに穴が開いているなら、最初に穴の大きさと周囲の状態を確認します。大きく不規則に欠けている、花びらの縁が削られている、朝になると被害が増えている場合は、ナメクジや夜に活動するチョウ目幼虫などを疑います。
一方、新芽が縮れたり葉がべたついたりしているのに大きな穴が見当たらない場合は、アブラムシなどの吸汁性害虫が候補です。葉を食べる虫と汁を吸う虫では痕跡がかなり違うので、「穴があるかどうか」を最初の分かれ道にすると見やすいですよ。
| 見える症状 | 疑いやすい虫 | 次に見る場所 |
|---|---|---|
| 新芽に小さな虫が群れる | アブラムシ | 新芽、つぼみ、葉裏 |
| 葉裏に白い小虫がいる | コナジラミ類 | 葉裏全体 |
| 花や葉が不規則に欠ける | ナメクジ、ヨトウムシ類など | 鉢底、株元、夜間 |
| 葉裏が薄く透ける | 若いヨトウムシ類など | 食害葉の裏 |
| アリが茎を行き来する | アブラムシがいる可能性 | 新芽、葉裏、つぼみ |
虫食いを見つけたら、食害痕だけでなく葉の裏側までセットで見ること。表面に虫がいなくても、葉裏や鉢の下に隠れているケースがあります。
葉裏と新芽を確認する
日々草につく虫を探すとき、葉の表だけを眺めて終わるのはもったいないです。アブラムシは新芽やつぼみの周辺、コナジラミ類は葉裏で見つかることがあります。葉を一枚ずつひっくり返し、葉脈沿い、若い茎、つぼみの付け根まで見てください。
白い虫がふわっと飛び立つならコナジラミ類を疑います。黒っぽい小さな虫が固まっていれば、黒色系のアブラムシという場合もあります。虫の色だけで種類を決めず、どこにいて、どんな被害が出ているかまで合わせて見ましょう。
特に新芽はやわらかく、吸汁性害虫が集まりやすい場所です。花数だけ見ていると気づきにくいので、水やりのときに数秒でも新芽へ目を向ける習慣を付けると早期発見につながります。
株元と夜間も確認する
昼間に虫がいないのに葉や花の食害だけ増えるなら、夕方から夜にもう一度確認します。ナメクジは湿り気のある場所に潜みやすく、ヨトウムシ類の大きくなった幼虫も夜に活動することがあります。
鉢植えなら、鉢の縁、鉢底、鉢スタンドの下、落ち葉の下も見てください。地植えなら株元の枯れ葉や石の下も候補です。ナメクジの場合は、朝に白っぽく光る這い跡が残ることがあり、姿がなくても手掛かりになります。

◆ヒロのワンポイントアドバイス
朝に新しい穴を見つけたのに昼間は何もいない。そんなときは、同じ場所を夜にライトで見てみると状況が変わることがあります。日中の一回だけで「虫はいない」と決めないのがポイントです。
日々草の主な害虫と対策
日々草では、アブラムシ、コナジラミ類、ヨトウムシ類、ナメクジなどが候補になります。アース製薬のニチニチソウ栽培情報でも、これらの害虫に関する情報が案内されています。ここでは、見つけたときに何から始めるかを害虫ごとに見ていきます。
参考として、メーカー公式の栽培情報も確認できます。(出典:アース製薬「ニチニチソウ」)
アブラムシは新芽を吸汁する
日々草のアブラムシ対策で最初に見たいのは、新芽、若い茎、つぼみ周辺です。アブラムシはとても小さく、緑、黄緑、黒っぽい色など見た目にも幅があります。まとまって付着していると、新芽の伸びが鈍ったり、葉が縮れたりすることがあります。
少数なら、指やテープなどで取り除く方法があります。株を傷めない程度の水で洗い流せる位置なら、葉裏や新芽を確認しながら落とす方法も選べます。ただし、落としただけで周辺に残っている場合もあるので、数日間は再発していないか観察してください。
アブラムシの排泄物はべたつきやすく、そこへアリが寄ってくることがあります。そのため、日々草にアリが頻繁に上り下りしているなら、アリだけを追い払う前に新芽を確認する価値があります。
アブラムシが多いときに、家庭にある洗剤などを自己流の濃度で散布するのは避けたほうが無難です。葉を傷める可能性があり、園芸用途としての使い方も一定ではありません。
コナジラミは葉裏を見る
コナジラミ類は名前の通り白っぽく、とても小さな虫です。葉を揺らしたときに白い虫がふわっと飛ぶ、葉裏に小さな虫が複数付いているという場合は候補になります。成虫だけでなく葉裏の状態を見ることが大切です。
数が少ない段階なら、被害葉を確認しながら物理的に減らしていきます。また、周囲に雑草が多い、鉢同士が密集して葉が重なっていると、見つけにくくなるので、点検できる空間を確保しましょう。
飛ぶ小さな害虫の発生確認には、黄色の粘着トラップを補助的に使う方法もあります。ただし、粘着トラップだけで葉裏にいる個体まで全て対処できるわけではありません。捕獲数を見る道具として使い、葉裏の点検と組み合わせるのが現実的です。
ナメクジは夜の食害に注意
日々草の花や葉が朝になると削られている、穴の縁が不規則、鉢の周りに光る筋が残っている。このような場合はナメクジを疑います。ナメクジは湿った場所に潜み、暗くなってから出てくることがあるため、昼間だけ見ても発見できない場合があります。
見つけた個体は取り除き、鉢の下に落ち葉や濡れた資材が溜まっていないか確認します。受け皿に水が残り続ける状態や、鉢同士が詰まりすぎた場所も見直してください。ナメクジが隠れられる場所を減らすことは、薬剤を使う前にもできる対策です。
雨が続く時期は、日々草自体も過湿を好まないので、株の健康管理とナメクジ対策の方向が重なります。濡れた落ち葉や枯れた花びらをためず、鉢周りを清潔にしておきましょう。
ヨトウムシ類は夜に探す
ヨトウムシ類は、若い幼虫の時期には葉裏でまとまって食害し、大きくなるにつれて夜間に活動するものがいます。葉裏が薄く透けるように食べられている、数日で葉の欠けが急に増えたときは、葉裏と夜間の両方を確認してください。
幼虫を見つけたら、取り除ける範囲なら捕殺します。被害葉の裏に小さな幼虫がまとまっている場合は、その部分を見落とさないことが大切です。大きな個体は日中に株元の陰へ潜んでいる場合もあるので、土の表面や鉢の隙間にも目を向けます。
葉を食べる虫がいると、つい「青虫」とひとまとめに呼びたくなりますが、実際には複数の種類が考えられます。種類が分からないまま薬剤を選ぶより、まず被害と虫の姿を確認し、必要なら写真を撮って比較できるようにしておくと判断しやすいです。
青虫や毛虫も見逃さない
日々草で葉を食べる虫を探していると、緑色の幼虫を「青虫」、毛のある幼虫を「毛虫」と呼ぶ場面があります。ただ、これらは見た目を表した呼び方で、対策に必要な種類まで特定できているとは限りません。
葉の中央に穴が開く、葉縁から食べ進められる、黒い粒状のふんが落ちている場合は、葉裏や枝の付け根を探します。幼虫がいた場合は素手で触らず、手袋や道具を使うほうが安心です。毛のある幼虫の中には皮膚刺激につながるものもいるため、種類が分からない場合は直接触れないでください。
一匹だけなら取り除くだけで収まることもありますが、同じ株で食害が増えているなら周囲の株も確認します。隣の鉢へ移動している可能性も考えて、一鉢だけで点検を終えないようにしましょう。
黒い虫は色だけで決めない
「日々草に黒い虫がいる」という検索は多いのですが、黒いという情報だけでは種類を決められません。黒色系のアブラムシ、小さな甲虫、チョウ目幼虫のふんなど、見間違えやすいものがあります。
動くかどうか、群れているか、どこに付いているか、葉に穴があるか、べたつきがあるかを確認してください。新芽に集まり吸汁しているならアブラムシの可能性が上がり、葉がかじられているなら別の食害害虫を考えます。
スマートフォンで虫を接写すると、肉眼では分かりにくい脚や体形まで確認できることがあります。薬剤を選ぶ前に写真を残しておくと、園芸店などで相談するときにも役立ちます。
アリやダンゴムシの考え方
鉢の周辺で目立つ生き物が、そのまま日々草を食べた犯人とは限りません。特にアリとダンゴムシは、見つけた瞬間に駆除対象と決めるより、植物の被害とのつながりを確認してから対応したほうが納得しやすいです。
アリはアブラムシの手掛かり
日々草の茎をアリが何匹も行き来していると、「アリが花を食べているのでは」と感じるかもしれません。ですが、アリはアブラムシが出す甘露に引き寄せられることがあります。アブラムシを天敵から守るような関係になることも知られています。
そのため、アリを見つけたら新芽や葉裏を先に確認します。アブラムシがいるなら、根本の原因に対処しないとアリだけ減らしても状況が変わりにくい場合があります。
もちろん、鉢土の中に巣を作られて管理しづらいなど、アリ自体への対策が必要な場面もあります。ただ、葉の虫食いとアリを直結させないこと。ここが見分けの大事なところです。
ダンゴムシは株元を見る
日々草の鉢の下にダンゴムシがいることもあります。ダンゴムシは落ち葉などを食べる一方、環境や餌の状態によってはやわらかな植物質をかじることも考えられます。しかし、葉の高い位置に大きな穴が開いているからといって、鉢下のダンゴムシが原因とは限りません。
株元のやわらかい部分や地面に近い葉に被害が集中しているのか、それとも上部の新芽や花まで食べられているのかを見てください。ダンゴムシが多いなら、鉢下に腐葉や枯れ葉がたまり、湿り気が長く残っていないかも確認します。
鉢周りの落ち葉を取り除き、鉢底がいつも湿ったままにならないようにするだけでも、潜み場所を減らせます。日々草の根にとっても蒸れを減らせるので、一石二鳥です。
花や花びらの虫食い対策
日々草は花を次々と咲かせるため、花びらだけに穴があるととても目立ちます。ただし、傷んだ花びらの全てが虫食いとは限りません。雨や風による傷み、咲き終わり、落下時の損傷もあるので、花と葉を一緒に見て判断します。
ポルカドットの花のアップ。普段の花びらの形を見ておくと、欠けや傷みに気づきやすくなります。
花だけ食べられる場合
葉は比較的きれいなのに花びらだけ欠ける場合、花の裏、つぼみ、花の付け根まで確認します。昼間に虫がいなければ、夜にナメクジや幼虫が来ていないかも見てみましょう。
花びらは葉より薄いため、少しの食害でも大きく傷んだように見えることがあります。すぐに株全体へ薬剤を散布するのではなく、新しい花にも同じ被害が続くのかを確認してください。一輪だけなら、物理的な傷の可能性も残ります。
つぼみまで傷んでいる場合は、新芽周辺に潜む虫を丁寧に探します。虫のふん、糸、べたつき、白い飛翔虫など、花以外の痕跡がないかも手掛かりです。
落ちた花びらと食害を区別
日々草は咲き終わった花が自然に落ちることがあります。鉢土の上に花が落ちているだけなら、それ自体を「虫に切られた」と考える必要はありません。落ちた花の付け根が自然に外れているのか、花びらが不規則に削られているのかを見ます。
日々草は咲き終わった花が鉢土に落ちることがあります。落花だけで虫食いと決めず、花びらの欠けや周囲の食害痕も確認します。
なお、落ちた花びらを長く放置すると、湿気を含んで株元の風通しを妨げることがあります。虫対策だけでなく病気予防の面からも、気づいたときに拾っておくと管理しやすいですよ。
害虫を見つけたときの対処
虫を見つけると、すぐに殺虫剤を使いたくなるかもしれません。ですが、少数なら捕殺や洗い流しで対応できる場面もあります。まず虫の種類と発生量を見て、それでも増える場合に次の手段へ進む流れにすると、必要以上の散布を避けられます。
まず捕殺と洗い流し
目で確認できるナメクジや幼虫は、手袋や道具を使って取り除きます。アブラムシが少数なら、テープなどで除去する方法があります。葉裏や茎に付いた虫を水で落とす場合は、株を傷めない程度の水圧で行いましょう。
ただし、除去したあとも卵や別の個体が残っている可能性があります。一回で終わりにせず、翌日、その数日後と確認します。害虫対策は「一度退治して終了」より、発生の波を小さいうちに止める感覚のほうがうまくいきやすいです。
被害がひどい葉を切る場合は、葉を取りすぎないようにします。株にまだ健康な葉が十分あるか見ながら、虫が集中している部分を優先してください。
周囲の潜み場所を減らす
害虫を取っても、鉢の下に落ち葉がたまり、雑草が茂り、鉢同士が重なるほど密集していると、再び見つけにくくなります。虫を退治することと同じくらい、観察しやすい環境を作ることが大切です。
枯れ葉や落花を拾い、鉢の下までときどき確認します。受け皿に水をため続けず、雨が続く時期は株元が何日も湿りっぱなしになっていないかを見ましょう。日々草は長雨や過湿で調子を崩しやすいため、害虫対策と株の健康管理を別々に考えないほうが効率的です。
新しく買った苗を既存の鉢のすぐ横へ置く前に、葉裏や新芽を一度見ておくのもおすすめです。苗に虫が付いていないか確認するだけで、ほかの鉢へ広がるきっかけを減らせます。
薬剤は適用表示を確認する
捕殺だけでは追いつかない、多数の虫が繰り返し発生するという場合は、園芸用の薬剤を検討します。ただし、「虫に効く」と書かれているだけで選ばず、対象植物と対象害虫の適用を確認することが大前提です。
農薬の登録内容は変更されることがあります。使用前には商品ラベルを読み、作物名、対象害虫、希釈方法、使用回数、使用時期などを確認してください。登録農薬の情報は、公的な検索情報でも確認できます。(出典:農林水産消費安全技術センター「農薬の使用についての質問」)
購入時は、対象害虫に適用のある園芸用殺虫剤という観点で選び、日々草に使えるかを必ず表示で確かめてください。「アブラムシ用だから日々草にも使えるはず」と推測だけで使うのは避けましょう。
薬剤は多くかければよいものではありません。濃度、散布量、回数、使用場所などは製品ごとの表示に従ってください。子どもやペットがいる家庭では、保管場所や散布中の立ち入りにも注意が必要です。
防虫ネットは侵入予防に使う
チョウやガなど成虫の飛来を減らし、産卵される機会を減らしたい場合は、園芸用防虫ネットを使う方法があります。苗の時期や、食害が繰り返される場所では検討しやすい選択肢です。
ただし、すでに鉢の中や葉裏に虫がいる状態で覆うと、ネットの中で被害が続くことがあります。設置前に葉裏、株元、土の表面を確認してください。また、日々草は風通しが悪い環境を好まないため、ネットが葉に密着し続けたり、内部が蒸れたりしないようにします。
粘着トラップも同様で、侵入や発生の把握を助ける道具であって、すべての害虫を一つで解決するものではありません。虫の種類に合わせて使い分けましょう。
害虫を増やしにくい管理
害虫を一匹も寄せ付けない管理は現実的ではありません。それよりも、見つけやすく、増える前に対処しやすい環境を作ることが大切です。日々草の日常管理を少し変えるだけでも、虫の発見はかなり早くなります。
風通しと株間を確保する
枝葉が込み合うと、葉裏が見えにくくなり、落ちた花びらも株の中に残りやすくなります。鉢同士をぴったり付けず、株の周囲から観察できる空間を作ってください。
伸びすぎた枝を整える場合も、いきなり大きく切るのではなく、株の状態を見ながら進めます。品種によって枝の伸び方が違うため、日々草だから同じ形にしなければならないわけではありません。
日当たり、水やり、肥料など基本の管理も合わせて確認したい場合は、日々草の育て方を初心者向けに解説した記事も参考にしてください。
水やりと鉢周りを見直す
ナメクジやダンゴムシなど株元に潜みやすい生き物が多いときは、鉢周りがいつも湿っていないかを見ます。日々草の水やりは、鉢土の表面が乾いたのを確認してからたっぷり与えるのが基本です。
「虫が出るから乾燥させよう」と極端に水を切る必要はありません。反対に、毎日決まった時間に土の乾きに関係なく与え続けるのも避けたいところ。株の状態と土の乾き方を見て水やりを調整します。
鉢底から水が抜けにくい、受け皿に水が残る、鉢の下がいつも濡れている場合は、排水の様子も確認します。過湿による根の不調は害虫とは別の問題なので、虫食いと同時に葉がしおれているときは両方を切り分けてください。
水やり時に毎回点検する
特別な害虫チェックの日を作らなくても、水やりのついでなら続けやすいです。新芽、葉裏、花の付け根、株元を順に見るだけなら一鉢あたり長い時間はかかりません。
昨日まではなかった穴、急に増えたアリ、白い小さな虫、黒い粒状のふん。こうした小さな変化が初期の手掛かりになります。害虫は数が増えるほど対応が大変になるので、早い段階で気づける仕組みを作るほうがラクです。

◆ヒロのワンポイントアドバイス
私は花の数だけを見るのではなく、水やりのときに新芽と株元も一緒に見るようにしています。きれいに咲いている時期ほど花へ目が行きますが、虫はその裏側にいることがあります。数秒の確認でも続ける価値がありますよ。
虫食いと病気を見分ける
日々草の葉がおかしいとき、虫が原因とは限りません。穴やかじられた跡がないのに、葉が黄色くなる、株全体がしおれる、茎元が変色するという場合は、水切れ、過湿、根の傷み、病気など別の原因も考えます。
穴がないのに弱る場合
アブラムシなど吸汁性害虫では穴が開かないことがありますが、虫そのものやべたつきが見当たらず、土が湿っているのに株全体がぐったりする場合は、害虫対策だけに集中しないでください。
日々草は過湿で根が傷むと、水があるのに吸えず、しおれたように見えることがあります。そこで「水切れだ」と考えてさらに水を足すと、悪化させる可能性があります。土の湿り具合、鉢の重さ、株元の色まで確認しましょう。
葉の黄変も、虫の吸汁だけでなく、根の不調や古葉など複数の理由で起こります。虫が見つからないなら、症状の出ている位置と土の状態を見直すことが必要です。
株元の黒ずみは病気も疑う
葉の穴よりも、株元が黒っぽく傷み、株全体が急にしおれる場合は、立枯病など虫以外のトラブルも候補になります。特に長雨や過湿が続いたあとに症状が出た場合は、食害害虫の薬剤をかけ続けるだけでは解決しません。
虫がいるかどうかと、株元の状態は別々に確認してください。アブラムシが少しいても、株全体が急激に倒れる主原因が別にあるケースは考えられます。ひとつの症状だけで結論を急がないことが大切です。
「葉に穴がある=食害」「穴がない=虫ではない」と単純には分けられません。吸汁性害虫もいるため、虫の姿、葉裏、株元、土の状態まで合わせて判断しましょう。
よくある質問
最後に、日々草につく虫についてよく出てくる疑問をまとめます。似た症状でも原因が違うため、ひとつの答えだけで決めず、実際の株の様子と照らし合わせてください。
日々草の害虫に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 日々草の葉を食べる虫は何ですか?
A. ナメクジやヨトウムシ類などが候補になります。青虫のような幼虫が付くこともあるため、葉裏、株元、鉢底を確認してください。昼間に見つからないのに食害が増える場合は、夜間の確認も役立ちます。
Q2. 日々草にアリがいるのはなぜですか?
A. アリが日々草を直接食べているとは限りません。アブラムシが出す甘露を目当てに来ている場合があるため、新芽、つぼみ、葉裏にアブラムシがいないか先に確認してください。
Q3. 日々草の花びらだけ食べられる原因は?
A. ナメクジや夜に動く幼虫などが候補ですが、風雨や咲き終わりによる傷みもあります。花の裏、つぼみ、株元を確認し、朝に被害が増えるなら夜間にも見てください。
Q4. 日々草のアブラムシはどう対策しますか?
A. 少数ならテープなどで取り除き、再発していないか数日確認します。多数発生して物理的な除去だけでは難しい場合は、日々草と対象害虫に適用がある園芸用薬剤を選び、表示どおり使用してください。
Q5. ダンゴムシがいたら駆除したほうがいいですか?
A. 鉢下にいるだけで直ちに日々草の被害原因と決める必要はありません。株元や地面に近い部分が実際にかじられているか確認し、落ち葉や湿った資材が多い場合は潜み場所を減らします。
日々草の害虫対策まとめ
日々草の虫食いを見つけたときは、いきなり薬剤を選ぶより、食害痕、葉裏、新芽、株元、夜間の順で確認すると原因を追いやすくなります。アブラムシのように汁を吸う虫と、ナメクジやヨトウムシ類のように葉や花を食べる虫では、残すサインが違います。
- 新芽の群生虫やべたつきはアブラムシを確認する
- 葉裏の白い小虫はコナジラミ類を確認する
- 夜に増える不規則な食害はナメクジや幼虫を探す
- アリが多いときは新芽のアブラムシも確認する
- 鉢周りの落ち葉や湿った潜み場所を減らす
- 薬剤は日々草と対象害虫への適用表示を確認する
虫を見つけたら、まず取れるものを取り、周囲を見直し、それでも増える場合に適用のある園芸用品を検討する。この順番なら、必要以上に薬剤へ頼らず対処できます。毎日の水やりのついでに葉裏まで少し見るだけでも、被害が大きくなる前に気づきやすくなりますよ。


